2017年3月 「聖書を読み祈る会」で

 今年は3月1日の水曜日からレントに入ります。レント(四旬節・受難節)は、イエス・キリストのご受難を思いつつ過ごします。イエス・キリストの十字架刑は、全ての人の罪を赦すためですと、教会は信じ、伝えています。レントの期間の「聖書を読み祈る会」は、キリストの十字架と死の聖書箇所を読み、続いて、身近な一人一人を覚えて素朴に祈ります。
 本日の集会の終了後、言語障害があってたどたどしく祈る末息子が、牧師の祈りについて「僕の名前が出て来なかった。何でかなあ?」と言いました。「あら(名前を挙げて祈らないで)ごめんね」・・・そんな光景の集会です。

 創世記を読み終えました。創世記50章でヨセフは、兄たちに「あなたがたはわたしに悪をたくらみましたが、神はそれを善に変え、多くの民の命を救うために、今日のようにしてくださったのです」と語りかけます。息子たちには「神が、アブラハム・イサク・ヤコブに約束された地に導かれる時、自分の遺骨を携えて行くように」と遺言します。
 創世記は、イスラエルの民が国を滅ぼされ、敵地バビロンに捕囚になっている時代に記されました。異郷の偶像を拝む民にあざけられながら、天地創造の神を信じ、神の救いの約束を記しました。ヨセフの人生締めくくりの言葉を読みながら、自分たちの人生を重ね、私たちの苦しみを善に変え、命を救われる神への信仰と、約束の地への希望を新たにしました。

 イースター(復活日)は4月16日(日)です。その後、出エジプト記を読み始めます。共に聖書を読み、共に祈る会に、どうぞご出席ください。




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